「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」をひさしぶりに見た覚えている限りの感想です。
1991年公開
冒頭~15分
船の上
世界情勢の説明などが簡単に会話の中でなされる。
黒龍江はロシア。
街中に舞台が移る
イーさんとの再会。
鳥を鑑賞するってどこかニュースで聞いたことあった。
ハレルヤを歌いながら道を歩くキリスト集団。街の人は耳をふさぐ。
イーさんが写真を撮ろうとシャッターを押すと真ん中の鳥かごが焼ける。
~30分
フォンの自警団がフォンの会談場所(レストラン?)へ突然、乱入して大騒ぎ。逮捕の危機。
※アクションの時
まるでフィギュアスケートの3回転ジャンプみたいに、回転して飛んだり跳ねたりしている気がする。
【イーを結局、助けなかったフォン】
お上に逆らわないけど、イーのことを聞くとさっさと牢屋から出ました。でも、敵とのバトルがメインで、最後は合流とかなかったです。フォンは宿敵(映画の途中からライバル登場となる)とのはしごを使った曲芸バトルを延々とやっていました。敵と2人でシーソーしたりもあったり迫力がありました。こんなところで戦うのは狭そうだけど、それを上手に演出に活かしていたと思います。どこであっても絵になるバトルシーン。映画のこだわりを感じます。
【イーと敵の弟子のシーンの同時並行な進行】
イーを助けたのは敵の弟子。同時並行で描かれていたけど、緊迫感がなくて、時間を間延びさせていただけな気がする。敵の弟子がこの同時並行を合流させる。敵の師匠は弟子の話を全く聞かない。
最後はイーは女性たちと一緒に敵をやっつけた。2人の弟子がイーを助けに行ったけど、なにがなんだか混戦。
米国VS英国とか、偉そうな朝廷が外国勢力にはほぼ無力だったりで細かいところで政治も描かれていた。
【フォンの弟子たち】
フォンの取り巻きの弟子は基本的にお笑い担当みたいな人らだった。
【フォン】
やけに堂々としていた。姿勢もいいというか。でもいざとなればお上に逆らわない従順なところがあった。
【米国へ金を採掘しに行かないかの勧誘というサイドストーリー】
軍資金をある程度持っている人しか参加できないらしい。金を発掘して金持ちにみたいな勧誘だけど、実は奴隷貿易的っぽい実態。日本でも同時期にこんな勧誘があっていたのかなと思った。
※この映画を見ていて、なぜ日本で攘夷運動が活発にならなかったのかの理由が分かった気がしたかも。明治の数年でフェードアウトしたらしい。
扇子に不平等条約と書いてあったり、だいたい対西洋に関しての事柄(経験したこと)は似ているけど、違いがある。実際に外国人に領土を奪われるリスクが低かった。国内で誰も傍若無人にふるまう外国人にも遭遇してない気がする。生麦事件ぐらい。それで薩摩は実際に攘夷を実行。
今そこにある危機としての攘夷というより、漠然とした空想の攘夷だったのかもしれない。
昭和初期の鬼畜米英にしても国内でそんな蛮行を目の当たりにしたわけでもない。人々の心理を煽っただけ。
感想まとめ
20年前に見たときはほぼファンタジーを見ている気分で、目をそむけたくなるようなシーンなんてないかのような記憶を保持していました。でも、残忍なシーンがわりと多かったです。R指定しないんだろうけど。見返さなかったら、よい思い出になっていたかもしれません。