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香港映画

香港映画についてのブログです。

藍宇 〜情熱の嵐〜 の感想 その2

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藍宇 〜情熱の嵐〜 の感想 その2

感想が長くなったからその2



最後の捍東のモノローグの意味がようやくわかった。
原作を読むとこの話が捍東の回想録となっている。それを認識すると、この「刑務所で・・・」のモノローグがわかった。
映画も終わりに近い。回想録であることを観客に再び知らしめてバッドエンドへって感じかな。



最初は意味がわからなかった。誰も人物が出てこないシーン。



気付いてすごいと思った点
回想録であることをなんとなく思い出させようとしている手法?





原作


原作のエピソードは山のようにあって、細かいネタも大量にある。これらをすべて映画に採用しないけど、あとで読む原作とつながるようにヒント的なセリフに散りばめてある。
映画だけ見ていた時は疑問だったセリフのワードも原作を知れば、そうつながるのか!って思えた。時間の経過とかも兼任している。この発見ってすごいかも!



無限ループ


何回も繰り返し見たいような感じ。原作も含めて。例えば「君の名は」を見た人が何回も見たくなった理由もこんな理由だったんだろうなあ。



原作はわりと赤裸々なんで2回目はためらう。一般的に小説って人物の思考がダダ洩れになる。映像作品との違いはここにあると思う。例えば、何を考えているかわからない人が主人公の場合、小説で描くは難しいと思う。
原作はあまりに捍東の思考が丸わかりで厳しい。





この映画を見る前に聴いていたとある曲たちがあまり感動して聞けなくなってしまった。すごいどストレートに素敵なことを上手に歌っていてすごい!とか思っていた。
この映画を見てからは、それらの歌詞が完全に絵空事に聞こえてしまって・・・
同じ愛について上手に歌っていたけど、リアリティーなく聞こえるようになった。
この映画はとある曲たちの歌詞みたいなことは全く言葉にしてないし・・・





冒頭モノローグでは「去る」って言葉しか使ってないので全くネタバレもしてない。伏線の予想も破局ぐらいだろう?モノローグは3つある。





9/23
3週間も同じ映画を見ているとたった1度しか見なかったときには気づけなかったことがいっぱい気付けるらしいことを知った。


1回目をみたときはストーリーを追うだけで、人物の名前すらわからなかった。
葛藤って?
この映画の場合の主人公の葛藤とは・・・
表面的に見えるのは?
隠れて見えない葛藤は?
特に葛藤はない気がする。敵と戦う話じゃない。わかりづらい。

葛藤は大枠としてそうなっているだけで、物語の細部に葛藤ってないのかな。
W主演?

偶然に翻弄されるだけみたいに見える。結婚女性と出会ったのも発端は偶然。

DVDを買うことにした。と言っても中古しかないけど、ちょっと高め。増税前だし。
DVDの写真の真ん中の女性って誰?レンタルのパッケージも同じだった。


ほかにもいつも思う。これはどこのシーンの写真なんだろうって。そこらへんも不明。キャッチコピーが、神様は裁けないだった。でも映画には神様は一度も出てこない。



本編って実はなんか別バージョンとかあるのかな?



原作のこと。でも原作でも別に裁くってわけでもないような。
普通に香港映画ならここ(ラスト)で登場するのは大きな大仏なのにな。



レンタルのストーリーの説明がおかしかった。結婚とはささいなこと?


香港の行く末とごちゃまぜになっていろんなことがごちゃついてる。




9/25
言葉
私の思っていた普通話と違うみたいに思うシーン(エレベーターのところ、藍宇)がありました。原作を読むと細かいことがいっぱい書いてあった・・・そういうのを映画でも表現していたのかな・・・
実際に一般的な中国語は鋭い発音なのに、違うみたいに思ってたのは確か。
台湾の歌手の人で何年か前から聞いている曲があって、昨日、YouTubeのコメ欄でその歌手の人の発音を細かく分析してました。大陸の東北系と南部系みたいな。だから台湾の人は苦手だろうって。繁体字と簡体字でやりとりしてありました。
実際に日本のツイッターでも調べたら彼女の発音って標準じゃないと気づく人も多かった。私は気づかなかった。台湾のアデル。
けど、日本ではほぼ、なまりって出ないですね。舞台はどこであっても、みんな標準語をしゃべっている。関西以外。


9/26
市販DVDのオリジナル予告見た。
こういう映画に出てたという肩書の作品は上映許可でてないもののようですけど。
最初から全体的に中国国内での映画館で上映するつもりなかったのかな??

アメリカで上映されたとだけあった。

https://rainbowreeltokyo.com/99/Japanese/programs98+j/east-j.html
パスポートを没収なら当然、上映されてなさそう。

阿蘭役の人はスウェーデンへ移住。別の職へと書いてありました。今の中国に張監督みたいに反抗心で映画を作る人っているのかな?表向きには聞かない。90年末よりか今の方がもっと豊かになっているし・・・



比較
去年、今年の日本国内のOとKではじまるドラマ。私はどっちも離脱してしまった。国営TVのやつもあらすじだけ。ドラン監督の映画はどれも強烈なメッセージ性があるよな。LGBT問題への。欧米だし。2000年前半とでは時代と環境の違いがある。





メイキングDVDの感想 9/27


どう見てもあれはフィルム撮影でしたね。
同時に観ていた2017年の映画と比べてもやっぱり違うと思っていました。
ファイトクラブ 1999年製作
フィルム撮影

9/28
花様年華
2000年のカンヌ出品。
製作は99年ごろ?
上映
香港は2000年9月。日本は翌年3月。
ブエノスアイレス
97年カンヌ出品。同じ月に劇場公開(香港)。
製作は96年後半?
ウォン・カーワァイの上の2つ映画と一見、何の関係もないように見えて、関係あるんだな。
編集の張叔平って人は藍宇も手掛けている。編集と関係ない美術と衣装も兼ねるところがすごい。でも、同じ人が携わっていてもウォン・カーワァイ風にはぜんぜん見えなかった。メイキングはそれっぽかった。編集が同じだと同じに見えてもおかしくないだろうけど。
008皇帝ミッション、ドラゴンインとか幅広い。

でもウォン・カーワァイの花~の翌年、藍宇もカンヌに出品したけど、コンぺじゃない。ある視点。ある視点は新人監督部門とか思ってた。どこかで聞いた。もう一度、調べたら新人や野心的な作品が出品されるらしい。




ウォン・カーワァイが北京(フェイウォン・夏)で映画を撮りたかった夢?(ブエノスアイレスの次)は近い人が叶えたってわけなのかな?その後、もうそんなのなかったかのようだ。



9/29
インタビューでハントン役の人はラストのところって言ってた。
"歴程"って言葉はあまり使われていないんだな。
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/234645/meaning/m0u/


用例
民族運動の歴程をたどる
経てきた道筋。

道のりとの違いは、たとえば2015-2018年のあいだってことを言える2文字??
けど、15年以上も経ってから見た私からは違う風に見えた。
人によって受け取り方が違うのは当然のこと。
道は将来、過去もなんでも全部、含まれるという中国の道の意味。
最後に出てきたのが道。


解釈はいろいろ。
10/3
詳しいブログを見つけて、プロデューサーの人の話を知った。
この方も映画に出演していた、私はずっとどこかで見たことあるとか思ったけど、わからなかった。
映画化の経緯、中国国内での上映不許可のことも知った。
張永寧さんは大陸人らしい。
男性。
この方が感動したところから映画ができたって。


やはり、政治的な意味合いでしか見れない私でした。



そんな意図はみじんもないけど、映画公開からこんなに長い時間が経て、いろいろあったんで、そう思えた人が一人いてもいいだろうと思う。



劉燁のインタビューも読んだ。あまりその後には期待しない。実際に建軍大業のことも知っている。役と実際は違うこともわかってるし。がっかりするに決まってる。ちょっとがっかりした。つじつまがちょっとあわなかった。あのシーンでそんなこと考えるべきかってさ。
インタビューはちょいがっかりだけど。この手の話(LGBT)ではいつもふりまわされるけど、ガチな映画人を知っているからもういい。


胡軍さんは実はすでに2回も別の映画で見ていた。驚いた。 胡軍さんの方がこういうLGBT(いまでいうところの)、なんか・・・




当時の感想を読むと、大陸、台湾、香港と同じ作品で盛り上がったりできる友好ムードがあったようだ。大陸側がたとえ政治体制が違っていても、みんな変わらないみたい空気??
今は違う気がする。






藍宇ってランボーに音が似てる。胡軍はヴェルレーヌか?行動は似ている。でも、違うんだよね。キリスト教的な意味合いが・・・ヴェルレーヌは刑務所で洗礼を受け直したけど(?)隠れ蓑、ごまかすためにやったらしい。すごく気になる。原作のキリストの扱い。キリストに救いを求めたらランボーの解釈が変になる。ヴェルレーヌの刑務所の洗礼の目的がいまさら解釈を変更させられる??




10/4



まとめるとプロデューサーの人が一番、盛り上がっていた。
フィクションがノンフィクションに思えて、映画化したいと思ったのかも。
映画化はノンフィクションぐらいになってほしかったのかも。
100%は難しいところにもやもやかな。この1%をハリウッドならもっと近づけるのかな??
どうやって映画化になったのか気になっていたけど意外な感じ。
2016年のインタビューも見た。プロデューサーの人の。
虚構の話が本当に思えるって作者が目指すべき到達点。


今は儲かるからの映画化路線ばかり。そして出来が悪くて批判。漫画の話。
本来なら絵のロボットが動くところをみたいだのそういう気持ちの延長に映画化って
あるべきであって。
高畑監督はすでにある話で映像化するにあたって、なぜすべきかって段階で考えて作品作った。異化効果


異化とはすでにある話の中の要素の再発見?ハイジのチーズの例
https://dokushojin.com/article.html?i=5052&p=4

https://ncode.syosetu.com/n6826cy/8/



レスリーに本当に申し訳ないけど、この映画はウォン・カーワァイを超えてると思ってしまった。ずっとウォン・カーワァイばかりだった幻想が吹き飛んだ感じに思えた。


















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