ゲオレンタルで借りてみた。
1995年公開。
製作・監督・脚本、ツイ・ハーク。
冒頭から北京の料理大会の話。北京語。
この大会は物語の伏線。すごく長かった。
チャプターではこのパート、全国大会と書いてあった。
ツイ・ハーク氏、2011年ごろから合作に取り組んでいるみたい。
満漢とは満族って意味で、漢は漢族の意味。
2つの民族が融和を図るためのもの。
満漢全席は97年の返還のための香港と大陸の暗示に思えた。
最終的に大陸のコックに助けられるみたいな流れ。
主演の2人は料理の修業なんかしなかった。
このへんの年代になると返還がちらつく作品が多くなるのかな。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/22864/review/1/
香港独自のアイデンティティーなんてほんのつかの間のものだった。
みんな自分のルーツは大陸にあると信じてる。
返還でみんな心の故郷に帰りたがった。たとえ今は独裁国家でも。
底抜けに明るく見えるこの手の映画の方がわりと香港らしい。カーワァイ映画はちょっと違う。ウォン映画から入ったけど、こっちに行くのはちょっと難しい面もあった。
深刻なアイデンティティクライシス
いつも雑多な映画の根底にあるのは自分はこれからどこに行くのか?いったい自分は誰なんだ?どこが自分の居場所?生まれたところはどこ?みたいなアイデンティティに関わることだったらしいと大人になってから見ると思う。そんな問題を抱えているのに元気な振りしてましたっていまさら気づいても遅かった。