返還20年です。香港映画はどう変化したのかは2017年公開の映画「建軍大業」がすべてを物語っている気がします。
変化に全く気付いてませんでした。前も書きましたが2000年代になってもハリウッドでリメイク話もあったり世界的に評価されていた香港映画が目の前で消滅しようとしていたなんて、、、また古典の映画化など大きな企画もあって、その華やかさにばかり気を取られていた・・・その裏で着々と中国化が進んでいたようです。
今は合作がほとんど。返還したのだし文化交流みたいによい風に思ってました。もう香港の独自の資金で映画を製作することさえできないのかな??香港経済は中国経済に完全に包摂されてしまったのでしょうか?そんな政策も行われてました。
いきなり政治的に中国になれるわけないし、反発もある。だから同じ民族として共通の特徴を利用したのかなって思います。お金!香港って欧米の窓口じゃなく現在の中国ができる以前の中国の生き残りだったのかも。
理想は一緒に映画を作るのはもちろんいいことですね。でもそれで香港の映画が衰退するのではおかしいです。成長できなくてもせめて維持できていたら本当によかったです。
なぜ返還までに培われた香港のアイデンティティーを守りたいとか思う人が誰もいなかったんだろう。文化などに携わる人において・・・拠点を北京に移すの意味、わかっていたのでしょうか?大御所監督らは。
昔は憧れだった香港もなんか複雑で考え出すと頭が痛い。まるで人間不信に陥りそう。2000年代に書かれた香港映画の解説本に何にも考えなくていいから好きみたいにあったけど逆になってます。20年を経て日本のファン層も入れ替わり中国映画と言えば自然に中国って感じになってるし、広東語の香港映画があったことすら風化しそう。
香港の映画人の心の内を実は知らなかった
この20年、知らないゆえの思い込みや勘違いも・・・
日本のテレビではあくまで香港≠中国としか報道しない。今も。だから有名人もそうだと勘違い。
でも香港の映画人の心の中ではもともと今の中国的な人もいたかもしれない。返還後に中国化した人もいたかもしれない。もっと国とか大きな枠をどう思っているのかをインタビューなど読んで知っておけばよかったです。
2017年8月16日 水曜日 記